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本日はイタリア・ナポリのシャツメーカー、『サルヴァトーレ・ピッコロ』をご紹介致します。ナポリの服といえば手縫いの雰囲気を色濃く残したものが多いのですが、彼の作るシャツも同様にボタンホールや襟付けなど今も手縫いで行っており、典型的なナポリスタイルと言えると思います。
手縫いのボタンホールはホールの中に生地が残らず、綺麗に仕上がります。
襟も手付けですので立体的に柔らかく縫い付けられており、フィット感が良いです。こちらの写真は肘に当たる部分なのですが、立体的になるようダーツが入っています。このディテールは他ブランドには見られないこだわりです。
伝統的な作り方を継承しつつ、生地のセレクトには彼のセンスが色濃く反映されており、そのバランスがなんともいえない不思議な雰囲気を作り上げています。
フィッティングはバルバのダンディライフより少しゆとりがあります。といってもウエストは絞られているためスッキリしたシルエットになっています。コーディネートはサルヴァトーレ氏をイメージしてタイドアップ&ジレで合わせてみました。ちょっとクセのある生地が多いのですが、雰囲気のあるシャツですのでぜひ一度試してみて下さい。
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奥野 弘一